ペトリコール - forget me not -

雨上がりの匂いと勿忘草

わたしたちはいつでもハッピーエンドを待ってるの

アラーム音 固定パターン1

アラーム音 固定パターン1に 

感情まで支配される朝は

血でも魂でもなんでも売っぱらって

たった1秒でも長く眠りたい

 

って、毎朝思うくらい眠い。

ハヌマーン『トラベルプランナー』より。

 

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友達が貸してくれた本が

もう本当に共感の嵐というか

共感ではないな、すごく分かるなあって

それってつまり共感でしょ?と言われるかもしれないんですが、そうじゃなくて。

よくあの感情をここまで表現してるな、と。

 

 

 

大学1回生。

わたしにとって私立は初めてだったので

初めてガチのお金持ちに出会って

 

それでもこの本に出てくる「あのこ」よりは

一般的かもしれないんだけど、

 

わたしにとっては大きなカルチャーショックだったわけです。

 

そもそもわたしが育った町は 

スーツを着てるパパってそんなに居なくて

作業着の父とパートの母というのがデフォ。

 

マンションやアパートに住んでる人なんて居なくて、みんな古い一戸建て。

 

高校に入って、初めて外の世界に出て

サラリーマンという存在や

専業主婦、シングルマザーなんかの存在を知った。

 

そのくらい狭い世界で生きていて、

隣の県とはいえ、未知の世界に1人で出て行ったあの頃は、とにかく楽しかったし寂しかった。

 

大企業のサラリーマンや社長さんといった人を親に持つ友人。

小中高と私立っていうのは、わたしからしたらとても裕福な家庭で。

 

高校時代、アルバイトして頑張って買った

サマンサタバサのバッグとキーケース。 

 

でも他の人は、バイトをしなくてもいくつものブランド品を持っていて。

 

バイトしてもバイトしても

旅行に行くお金はなかなかできなかったのに

周りの子はよく旅行に行ったりしていて

羨ましく思ったこともたくさんある。

 

 

何より、お金持ちは性格が悪いと勝手に偏見を持っていたのに、お金持ちの方がとてつもなく性格が良かったりした。

 

おまけに可愛い子も性格が良い。

 

好意を受け取るのが当たり前だから

素直に「ありがとう」って言える子ばっかりだった。

 

高卒ですぐ働こうと思っていて

棚ぼたで大学に行ったわたしの常識は

その大学で180度くりい変わった気がする。

 

 

学歴なんかなくても、たたき上げのほうが社会では通用すると思ってた。

通用するのは狭い社会でだけだと、痛いほど思い知った。

 

 

『あのこは貴族』では、

代々のお金持ちのお嬢様と、わたしのような田舎育ちで上京したキャリアウーマンの2人が出て来る。

 

キャリアウーマンは慶應大学への進学で上京した設定になっていて、入学したときのあの疎外感が一瞬で蘇った。

 

 

垢抜けたスーツ姿の同級生。

内部生という輪。

そこに参加できる選ばれし学生。

コネと人脈の就職活動。

 

 

馴染めずに大学を辞めて

そこから東京に馴染んでいく姿が

 

関西というワンクッションをおいて

未だ東京に馴染めないわたしにも

どことなく重なるように感じられて。

 

 

どれだけ努力をしても超えられない壁があること。

良い大学に入っても、大きい会社に就職しても、代々のお金持ちは違う世界にいること。

 

 

そんな世界の地層に思い馳せているときに

映画『愚行録』を観たわけですが、

 

まさに同じ世界がそこにあった。

 

 

有名私立大学に

努力して努力して、家から逃げるように進学した主人公の妹が、そこで繰り広げられるお金持ちと選民された学生だけによる世界に翻弄されて、いつしか壊れていく様。

 

 

それで改めて

思い知らされて。

 

わたしはこのままなのかなと。

多少変わるにしても、根本は変わらないのかなと。

 

沈殿したどろどろの、赤茶色の世界に沈んでいく感覚でした。

 

 

楽しかったのと同じくらい

しんどい思いもしてきていたな、と

 

思いだした3月、まだ桜の咲かない日。

 

 

もどかしさを誤魔化してみるのさ

幾何学的に単純で迷惑な この僕の心を

愚かしくも愛せはしないだろうか

容易いようで難解な身悶えること 僕の心を

 

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plentyの『シャララ』という曲の歌詞なんですが、Mr.Childrenの『ラララ』みたい。

 

シャララは

幾何学的に単純

 

ラララは

太陽系より果てし無く コンビニより身近な

 

 

心とは 思考とは

そんなもんですよね。

 

自問自答しては 分かった気になり

退屈していく 普通の憂鬱

 

この歌詞(シャララのほう)見たとき

腑に落ちるってこういうことか、って実感。

 

憂鬱なんて

毎日のように抱えるものなわけだけど

その正体って

そういうことだよな

 

不満でも、不遇でもなくて。

ただ退屈なのかもしれない。

 

忙しぶってるわたしは

別にほんとに忙しいわけではないし

 

だからといって刺激を求めているわけでもないのだけれど、だから退屈で。

 

 

最近映画をチラホラ観ました。

 

マリアンヌ

LA LA LAND

愚行録

 

わたしが洋画観るなんて珍しい。

食わず嫌いというか、嫌いじゃないけど

興味を持とうと思っているのです。

 

 

洋画の方が

起承転結がしっかりしてて

ストーリー性もしっかりしてて

とても観やすいのは間違いない。

 

あと気付いたことがある。

 

洋画を観てる方が、きっと会話上手になる。

 

洋画で描かれる会話は

いつもウィットに富んでいて

頭の回転の早さに憧れる。

 

 

24歳か25歳頃から、

話下手を克服したくて落語に手を出した時期がある。

 

いやいまでも寝れないときに聞くと

すんなり寝落ちできるから聞いてはいる。

 

古典落語だと何言うてるのか分からへんこと多いから、学生の頃のつまらない授業のごとく眠れるのです。

 

 

東京に来てやりたかったことの一つに

寄席に行く というのがあるのだけど、

うーん、未達。

 

結局話下手とか上手云々の前に

ネタという引き出しがないとダメなのだけど。

 

ネタなあ、、

好きなものたくさんあるはずなのに

興味あるものが狭すぎてダメだなあ。

 

 

マリアンヌもランドも

切なくて寂しいけれど

どちらも愛がテーマになっているわけで、

 

愚行録は、妬み嫉み、歪んだ愛や憧れがテーマになっているわけで、

 

ウキウキしたいわけじゃないけど、

明るくはならない色々に

今日も今日とて退屈なのです。

 

その退屈を、憂鬱を

抱えては捨て、拾っては減らし、

そうやって誤魔化して誤魔化して。

 

 

 

 

言葉とは救いじゃないのさ

ほら、赤子は泣いて 眠り 話さない

つながりは大切だけど

人とは、もっと無邪気なものさ

 

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美人の後ろでただただわたしが爆笑してる。

不細工やけど無邪気。

こんな顔してるのかと思うと

ゾッとするような、嬉しいような。

 

 

言葉とは

 

んー、言葉とは。

 

少し前、びっくりするくらい不調で

体調どうこうじゃなくて

なにもかもに理不尽に腹が立って

 

このブログに

思いつくかぎりの罵詈雑言や

こころのままの色々を

ぶちまけて

 

わたしの中では

とてもうまい言い回しというか、

 

きっとみんな感じてるんじゃないかな、こういうジレンマ。

 

的なものが書けたんだけど

なぜか消えてしまったので

 

やはり毒は外に出すべきではないのかな、

と無理やり納得させてみたわけです。

 

それが1週間くらい前の話で、

今ではもうどんな理不尽なモヤモヤだったのかすら思い出せません。

 

どんな思いも風化するなあ。

 

世界で1番幸せだと思ったあの瞬間も、

この人以上に好きな人には出会えないと思ったあの頃も、今では遠い昔のことのよう。

 

 

生きるとは面倒なことだ。

 

 

疲れてるわけじゃない

 

やるべきことをやれていない自分にジレンマを感じてる

 

でも何もしたくない

 

春眠暁を覚えたい

 

 

話がズレたけど

言葉って

 

わたしにとってはとても大きな存在で

 

それによって救われたり

それによって傷ついたり

それによって涙して怒って笑って

 

とにかくありとあらゆる感情を

言葉という媒介を通して

授受しているわけです。

 

 

でもそうじゃないというか

それだけじゃないんだよなあ、と

 

周りの出産ラッシュで感じるようになりました。

 

 

言葉を持たない

だから一生懸命分かりあおうとするけど

 

ただ笑うだけで

ただ見つめ合うだけで

 

溶けるなにかもあるわけで。

 

 

笑い合い 笑い合おう

嘘さえもつかない距離で

疑いもいらない距離で

 

 

そんな距離で

誰かと話すことというのは

 

とても稀なことだなあと思うのです。

 

 

 

 

 

 

雨続きでよく頑張ったね

いつの間にか咲いてたスミレ

雨続きでよく頑張ったね

 

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よく頑張ったね、なんて

もう何年言われてないだろうなあ。

 

これは大好きなバンドの最新アルバムに収録される「小さな部屋」という曲です。

 

深夜のドラマイズム枠「ホクサイと飯さえあれば」というドラマのED曲です。

とてもいいよ、このドラマ。ほっこり。

 

2番のサビの歌詞なんです。

雨続きでよく頑張ったね、って。

  

頑張ってるね、とか

そういうのはたまにあるけど

頑張ったね、って

言われないよなあ。

 

頑張ったね、って言われたい。

小学生の通知表以来くらいじゃないのか。

別に普通の成績だったけど。

 

 

頑張ったね、って言われたいといいつつ

何も頑張ってないんだけどね。

頑張ったね、って言われる環境作りをしないとダメってことですなあ。

 

 

頑張ってるね

頑張ったね

 

なんで現在進行形より過去形で言われたいんだろう。

承認欲求が満たされてないのかな。

 

 

この頃昔の友達がとても恋しくなって

地元でも初めて小学校の同窓会が計画されているそうです。連絡貰えて嬉しかったけどわたし遠方なので不参加。

 

社会人3年目くらいまでは

学生時代の友達が恋しくて恋しくて

頻繁に大阪に行ったりしてたのに

 

最近では小学校とか高校の子に会いたいと思うことが増えた。

高校の子は連絡先すら分からなくなった子が多いから連絡取れないんだけど。

 

なんで歳を追うごとに

昔を懐かしんで、昔のようなことをしたくなるのか。

 

頑張ったね、って言われたいのかもなあ。

過去の自分や、過去の思い出を振り返って、頑張ったね、って自分に言ってあげたいのかな。

 

 

日付変わったけど今日は東京で出会った友達のお誕生日でした🎂

この歳で、新しい環境で友達ができたのは本当に嬉しいことなわけで。  

 

暇な週末に遊んでくれたりするわけで。

感謝感謝なわけでございます。

 

5年後、10年後に

あのときは頑張ってたよね、って

そんなこと話せてたらいいなあ。

 

☂️

明日こそは、って今日も行く

散らかる狭い部屋の中

溜まってしまった洗濯物

久しぶりに晴れてよかった

☀️

 

歩こう。

頑張ったね、って

言ってあげられるように

言ってもらえるように。

 

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深夜の帰り道の不意打ちショット。

お酒飲んだ帰りはたまに一駅分歩いて帰って、家について後悔したりしてます。

 

早く暖かくならないかなあ。

歩きたいのです。

 

 

 

 

 

彼氏いない歴5年のアラサー女子が焦って婚活サイトを検索してみた

友「いつから彼氏居ないんでしたっけ?」

 

私「こっち来てからはずっと居ないですね〜w」

 

友「えっ、じゃあもう2年近く?」

 

私「まあ…(本当は大学卒業以来居ないなんて言えない」

 

というやり取りにだいぶ飽きました。

ちなみにこれ合コンでもなんでもなく

久しぶりに会った友達とか会社の人とかとの会話だからな。察しろよお前らも。

 

気付けば5年経ってて

さすがに引かれることが増えたので東京に越してから居ないということにしていましたが

 

さすがにヤベーな、と。

 

 

いや、こっちでそこそこ友達もできたんやけど

休みの日に気軽に声かけられる仲良しは少ないわけで、

 

そんな中には彼氏居ない子も何人か居たのに

気付けばなんか皆できてるんだよな、うん。

 

あれ?と。

 

ちょっとまって、と。

 

マジでテスト前の「全然勉強してない」詐欺と

女子会も「マジでなんもない」詐欺は取り締まってくれ。

 

 

油断してたやん。

遊んでくれる友達おるし、結婚願望とか彼氏欲しいとか思わんとか言うてたから安心してたやん。

彼氏欲しいと言いつつ何もないってゆうてたやん。

 

 

ああ、気付けばこたつでひたすら昔のドラマを見直すという週末を過ごす独女の出来上がり。

 

 

どれくらいヤバイかってーと、

 

今年28歳

彼氏居ない歴5年

彼氏できる予定なし

ガチでいい感じの人もなし

結婚願望なし(しなければとは思う)

 

です。

 

わーお。

 

笑えませんがな。

 

 

こんなわたしですが学生時代は彼氏居たんです。わりとずっと居たんです。

 

友人に言われたのは

「それは大学時代は暇だったからだよ」と。

 

なるほど〜。

 

講義があってサークルがあってバイトがあっても、確かに大学時代はエブリデイ夏休みだった。

 

講義なんて出るか出ないかは自己判断だし。

近所に一人暮らし仲間もいるし、夜中から平気で飲み会とかタコパとかできたもんな。

 

そんで大学時代出会い無いとかほざいてたけど

見渡す限りに、同じ大学という共通点のある異性が腐るほど居たからな。

 

だいたい1人は共通の知人が居るんだから

仲良くなるのなんて簡単なんだよ。

 

そこそこいい大学だったのに

なんであそこで捕まえなかったんだろう、私。

 

 

社会人になってからというもの、

ほんと忙しい職場ばっかりなんすわ。

 

「みんなが5時とか6時、遅くて7時とかに終わって、そこからご飯とか行くときにさとみん仕事だったでしょ?」

 

・・・はい。

21時より早く会社を出ることは稀です。

 

既婚者のこの子の言葉には重みがあった。

 

 

確かに土日は一生寝てられるし

 

行きたいところがあっても、まあ別に今度でいいや、と永遠にこない今度に全部投げ捨てているわけですし

 

変に1人が平気だから

 

 

こりゃヤベーな、と。

 

 

合コンとかもはや私の周りでは開催されないので、適当にブラウザを起動し

 

「都内 婚活 1人参加」

 

で検索。

 

 

 

出るわ出るわ

婚活、街コンの情報の嵐。

 

 

これら最早暴力だ。

 

しかもやっぱ女性20代が大半。

 

 

正直20代なら婚活勝てるやろ、と思ってたけど

20代の中でも後半の私は

 

もうあまりお呼びじゃないんですよ。

 

 

世知辛すぎる。

 

若さが問答無用で魅力になる

その若さを労働と睡眠で散らしてしまった私。

 

もう婚活を探す気も失せて

 

 

そもそも面倒くさがりで人見知りの私が

婚活なんて1人で乗り込めるはずがない。

 

一緒に行こうと言える友達すらね

居ないわけですよ。

 

仲良しの子ほぼ既婚者か彼氏持ち。

 

 

そもそも結婚願望ってどうやったら出るの?

 

 

私結婚したいというより

誰かに選ばれたという保証書が欲しいのね。

 

その時点で向いてないんだけど

 

でも働く割りにお金持ってないし

 

 

ああ、ネガティヴな情報しか出てこない。

 

 

結局めぼしい婚活を見つけることなく

ブラウザを閉じました。

 

向いてないわ。

 

 

 

世間の独女の皆様の中でも

たぶん結構ヤバイとこに立ってる私です。

 

 

まあ今後もたまにこのアラサー独女記事を書いて行きますんで、皆様負けないでください。

 

 

とりあえず

ドラマの続き見よ。

 

 

 

 

 

thanks for comming! see you.