最近とても不調だ。
まず寝つきが悪い。
カーテンの遮光が甘いとか、近くに新幹線が通ってるせいでうるさいとか揺れるとか、枕を長年つかいすぎて反発してこないとか、そういうわたしの経済力の無さと面倒臭がりやな性格故なのも事実だけど
それを抜きにしても寝つきが悪い。
アイマスクをして
落語を聞きながら寝落ちするのを待つ日々。
なに言うてるかよく分からん古典落語をボリューム絞って再生すると、学生時代の授業中の居眠りのような感じになる。
そうやって無理やりつくった暗闇と眠気を誘う環境。
そんなんだから当然睡眠の質も悪めで、とにかくよく夢を見るわけで、その内容がまた悪質だ。
子供産んでたり、そのくせ出産のときは気失って覚えてへんとか言うてたり、わりと頑固な父がその子供にメロメロになってたり、子供が急におっきくなってペラペラ達者に喋るようになってたり。
人殺す夢も見たし殺されそうになる夢も見たし、昔の恋人だったり昔の友達だったり、こっちで仲良くなった友達だったりが登場することもよくある。
具体的な内容はメモでもしないと忘れるけど、寝起きからしばらくは覚えてる。
そんなわけで寝つきも悪ければ睡眠中も寝起きもあまり気分が良くない。
それからとにかく深読みがすぎる。
悪気もなければ悪質でもないんだろう、でもなんとなく引っかかる、他人の何気ない一言や何気ないSNSの発言。
ネガティヴ思考が過ぎる故に、結局自分が勝手に疲れるんだからザマァない。
更にそんな自分に自己嫌悪するデフレスパイラルを、わたしはいったいいつまで続ける気だろうか。
久々にエンジンがかかった読書もそうだ。
"読みたい"というより、まるでノルマのごとく、ひたすら"読み終わる"ことを目的としているように読み進む。
栄養補給のために点滴を打つように、頭に活字を叩き込む。それでわたしは何がしたいんだ。
不調が生活にも現れだしてる。
というか生活が乱れたから不調ともいえるけど、自炊が面倒になって、部屋の片付けも億劫になっている。
無理にでも綺麗にそうじをして、きちんと食べれば自然と状況は良くなるということを、これまでの経験上知っている。
健全な体には健全な魂が宿る。
いまのわたしは健全とはかけ離れてる。
これを書いているのは土曜日の朝8時。
ちなみに金曜の夜からずっと起き続けている。
眠れずに朝を迎えることはたまにあるのだけれども、しんどいんだよな、これ。
こういうときのわたしは独りよがりだ。
基本的に独りよがりな性格だけど、それがさらに甚だしいことになる。
だから音楽を聴く。
こんなときはいつも『蒼き日々』を聴く。
ピカソの青の時代のような、陰鬱で病的なそれを、言葉にしてメロディーに乗せると、五臓六腑に染み渡るものになる。音楽は魔法。
"必死こいてさ 馬鹿みたいだろう
ちっぽけでさ まだまだ
べそかいてさ 情けないだろう
砕け散ってさ ばらばら
全てに さよなら したくなる日々
やぶれて ちぎれた 欠片だけ
朝が来るまでは 僕だけが正義
明日を笑えるように 何を裁く
今更なにを怖がる?
独りよがりでいいだろう"
全てにさよならしたくなる
とどのつまり、死にたくなる
そんな夜だって
そんな日々だって
誰にだってあるのは知ってるけどさ
今日くらい、独りよがりでいいでしょう。
本とコーヒー、わたしのガソリン。
映画も音楽も、わたしのガソリン。
ああ、誰かにつくられたものばかりだ。
わたしは何かつくっているかしら。
二酸化炭素くらいしか思い浮かばないや。