ペトリコール - forget me not -

雨上がりの匂いと勿忘草

わたしたちはいつでもハッピーエンドを待ってるの

098 異国の街

6年か7年ぶりに沖縄県にきている。

前回は大学時代にたくさん同じ町で同じ時間を過ごしてくれた友人の結婚式。

当時はスタートアップの広報仕事をしていて、旅先でも得意げにPCをカタカタしていた。

あのときは仕事がただただ楽しかった。知らないものが毎日溢れていたから。

このときはまだ25歳か26歳くらいだった。

高校の修学旅行以来だった飛行機に、ドキドキして何も分からずただ友人について行ったことを覚えている。

レンタカーの運転はとても楽しかったことも。

32歳のわたしは1人で飛行機に乗ることに緊張することもなくなって、相変わらず気圧で耳がおかしいことになるけれどもそれも少し慣れた。

1人でホテルを取り、朝早く目覚めたから近くの喫茶店にモーニングにも行ってみる。


東京に来てから多くの時間を共にして、ビールやコーヒーの美味しさを教えてくれて、そういえば北海道や仙台、静岡と、出不精で旅行が得意ではないわたしとよく遠出もしてくれる。

そんなとても大切な友人の結婚式。


2人を見ていると、これまでわたしが少し聞き齧っただけの、でもとても悲しくて辛くてしんどかったこれまでのことが込み上げてきて、ついうっかり涙腺がゆるんでしまった。

このことは、当人に感謝の気持ちと共に改めて伝えることにしようかな。

お風呂とトイレとベッドがあればそれでいい、そんなわたしはいつも安いビジネスホテルかサウナのあるキャビンに泊まる。

今回は結婚式にかこつけて、これまでも、恐らくこれからも泊まることのないであろう高級ホテルに宿泊をさせてもらっている。

ふわふわのスリッパに質のいいアメニティ。優雅なお風呂に景観の良さ。こんなにも違うのか、とまた一つ新しいことを教えてもらった。


今回は結婚式と前夜祭と称した前日のご飯以外は1人行動。
街を歩くときはAwichを聴いている。


沖縄で聴く、沖縄を代表すアーティストの音楽は、東京で聴くそれよりも余程身体に沁みてくる。

市外局番098。

明日の夜まで、しばし、お暇。

thanks for comming! see you.