生まれ持ったこの性
調子っぱずれなこのうた
君が笑ってくれるなら
どんなに どんなに 素晴らしいんだろう
愛着のかけらも無い街に住んで4年が経つ。引っ越ししたい気持ちはあるけど、主に経済的に難しく、仕方なく住み続けている川沿いの街。
ライブハウスでバッタリ会ったご縁で仕事をくれた人が、今では飲み友達なのだけど、専ら音楽の話しかしない。綱島に住んでます、と話すと、とあるアーティストが綱島で宅録音楽をやっていて、街の名前そのままのアルバムが名盤だと教えてくれた。
そのアルバムが発売されたのは1999年。20年前。私がまだランドセルを背負って、本ばかり読んでいる可愛げのない小学生をやっている頃に世に出たものだ。
今聴いても全く古くなくてびっくりする。
エモ系とでもいうんだろうか、ゆるくて言葉がシンプルで素直で飾り気がなくて、お酒飲んだ後のしじみ汁みたいな感じで染みてくる。
ロープランドミュージック(綱島音楽)、って名前からして飾り気のない音楽が宅録と聞いてびっくりする。今でこそ珍しくないけど、20年前でこのレベルの録音ができるんだなぁ、と。
おかげで家にいるときや駅からの帰り道はいつもこのアルバムを聴いている。
それだけの話。